鯖のへしこ
「愛され続けて1,300年」
昔から鯖がたくさん獲れた福井県。いかに保存しながら美味しく食べるか、という先人の情熱が生み出した最高傑作が「鯖のへしこ」。これは鯖を塩とぬかで1〜2年間つけこんだ鯖のぬか漬けです。漁師たちが木のたるに鯖を漬け込むことを「へし込む」といったことからついたこの名前、なんだかコミカルなネーミングですが、味は本物。奈良時代から伝わる日本最古の寿司「鯖のなれ寿し」も、このへしこを使ったものなのです。
初めてへしこを食べた人は、誰もがその強い塩気に驚きます。しかし、同時に口の中に広がる強烈な旨味に更に驚く事でしょう。2年間もの長い期間糠の中で熟成した鯖は、余計な水分と臭みが完全に抜けて、鯖の味が凝縮された「へしこ」に変わります。味はアンチョビに似ていると言われますが、本場のイタリア人が「どんなアンチョビよりも美味しい」と熱狂したほど。この「へしこ」を、100年続く老舗魚屋秘伝のだし汁でふっくらと炊き上げました。一口食べたら絶句するその旨さに、世界が広がる事間違いなし。お酒との相性も抜群で、〆の一品でお茶漬けにしても最高です。
