若狭牛と九頭竜舞茸
「九頭竜の恵み」
福井県民の心の景色に流れる川、それは県を横断する一級河川九頭竜川(くずりゅうがわ)です。かつて頭が9つある竜がこの川を下ったとしてこの名前がつきました。川の水源は山深い大野市。その大野市では今でも珍しいきのこが取れます。それは標高1000mを超える楢の原生林の中に極まれに自生する幻のきのこ「黒まいたけ」です。その希少なきのこを地元の人が採取してきて一株ずつ丁寧に栽培したのが、この「九頭竜まいたけ」。見た目の重量感もさることながら、その味と香りと歯ごたえには誰もが驚きます。
九頭竜川の河口付近で育てられているのが若狭牛。平安時代から牛車の牛として知られていたこの若狭牛は、福井県のブランドにも指定されていて、黒毛和牛の中でも最高ランクの和牛です。河口の肥沃な牧草地でのびのびと育った若狭牛は、きめが細かく風味が良い肉質。かの有名な松坂牛が年間6000頭程出荷されるのに対して、若狭牛は年間500頭ほどしか出荷されない為、その希少性から国内には熱烈なファンもいるほど。
